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東亜薬品、発毛剤市場に19年ぶり初の後発品 アンファーから発売

 東亜薬品(本社富山市、社長中井敏郎氏)が美容・健康事業のアンファー(本社東京、代表取締役三山熊裕氏)と共同開発した発毛剤「スカルプD メディカルミノキ5」(商品名)が8月6日の発売以来、初動1カ月間で計画比約150%を達成し、その後も計画を大きく上回るペースで好調に推移している。

  「スカルプD メディカルミノキ5」は、一般用医薬品(第一類医薬品)における壮年性脱毛症の毛髪用剤として国内で唯一、発毛効果が認められている有効成分「ミノキシジル」を5%配合した発毛剤。ミノキシジル配合の発毛剤は大正製薬が「リアップ」を発売して以来、同社が発毛剤市場を独占してきたが、19年ぶりの初めての後発品だ。

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 保湿剤のグリセリンを配合し、しっとり感にこだわった処方で、酸化防止剤は不使用。これまで発毛剤の使用率が低かった20~30代の若年層のニーズを取り込んでいく。商品の容量は60㍉㍑で、価格は7,800円(税込み)。アンファーが販売元となり、製造は東亜薬品が担当する。

 ミノキシジル配合の発毛剤を商品化するには、血管への影響を確かめる臨床試験のほか、容器やパッケージでも厳しい審査をクリアする必要があり、東亜薬品は開発に「5年かかった」(中井淳専務)という。

 昨年10月に発売予定だったが、添付文書の一部の図の不備がわかり発売を延期していた経緯があり、今回の発売では容器の形状を当初のノズルから新開発のクッションラバーヘッドに変更し、頭皮にやさしく塗布できるようにした。発売にあわせてタレントの草彅剛、香取慎吾を起用した「スカルプDミノキ兄弟」篇のテレビCMでも話題を集めた。

 販売はアンファーの自社通販サイトやアマゾン、楽天市場などでネット販売するほか、マツモトキヨシの薬剤師のいる店頭で販売しており、11月6日現在約800店舗で取り扱っている。来年3月までの初年度20億円の販売目標を掲げ、店舗での扱いも2019 年までに全国 5,000 店まで増やす方針だ。

 一方、「メディカルミノキ5」の登場を契機に、同様の商品で市場参入をうかがう他社の動きも見逃せない。すでに年内にも発毛剤事業に参入する方針を発表しているロート製薬や、シオノケミカル、リョートーファインなどの名前があがっており、発毛剤市場の活性化とともに販売競争の激化も進みそうだ。